オーガニック・有機って何でしょう

オーガニック・有機って何でしょう

「美味しい野菜」「楽しい野菜」「美しい野菜」を伝え届けるというのがわだファーム基本軸としています。そのお届けしている野菜の栽培は完全無農薬無化学肥料栽培が9割、有機JAS対応の農薬使用の栽培1割となっています。有機JAS認定を受けて全て有機農産物として販売すればと思われるかもしれませんが、栽培している農地が点在していること認定が毎年でコストがかかることがあって現在は検討しておりません。 そもそも有機農産物とはどの様な定義なのでしょう。調べてみました。 有機農産物とは、化学的に合成された肥料及び農薬の使用を避けることを基本として、土壌の性質に由来する農地の生産力を発揮させるとともに、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した栽培管理方法を採用したほ場において、 ①周辺から使用禁止資材が飛来し又は流入しないように必要な措置を講じ ていること。 ②は種又は植付け前2年以上化学肥料や化学合成農薬を使用しないこと。 ③組換えDNA技術の利用や放射線照射を行わないこと。 など、コーデックス委員会のガイドラインに準拠した「有機農 産物の日本農林規格」の基準に従って生産された農産物のことを指すと定義されています。 この基準に適合した生産が行われていることを第三者機 関が検査し、認証された事業者は「有機JASマーク」 を使用し、農産物に「有機○○」等と表示することができます。認定機関の認定を受けなければ有機農産物として販売できないのです。このことがあり認定を受けていないわだファームの野菜は有機野菜としては販売できません。 また有機JAS認定を受けない理由として、なんと野菜総生産量に対する有機JAS野菜総生産量の国内割合はわずか0.35%なのです。国内では有機農産物の需要がとても低いことがわかります。わだファームの様な有機JAS認証を所得していない有機農業で栽培された農産物を加えても野菜総生産量1%に届きません。認定を受けてもそれほどメリットがないように思えるからです。 海外の有機農産物近年の調べでは、EU域内の有機食品の販売額は、近年10年間で343億ユーロ(約4兆1000億円)へと2.3倍に増加。アメリカでは販売額過去10年で2.5倍に増え、市場規模は年間500億ドル(約5兆5000億円)へ。EU域内のデンマークでは食品全体に占める有機の割合が1割を超え、オーストリアでは全農地面積の4分の1近くが有機農産物用の農地に切り替わっています。EUでは農家全体の数が減少する中、有機農家の数は毎年、大幅に増え続けており、農業人口の減少に一定の歯止めを掛けているようです。米国でも、有機市場の拡大は、都市近郊の小規模農家を支える重要な役割があるようです。残念なことに我が国では有機農産物の需要拡大は中々難しいようです。関東地方では有機農産物需要が少し伸びてきているとも聞きますが、関西地方では特に伸びは鈍いように感じます。それでも有機農家的には、無農薬野菜や有機農産物が一般家庭へ浸透し数字でも感覚的にも拡大してもらいたいと思います。 ...
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増税の影響なのか

最近気になることが身近で起こっています。今年になってから以前と比べ農業資材の価格がかなり高くなってしまっています(涙)。苗を作る際の土(培土)の価格25%UP。トンネル支柱やパオパオなど保温資材も25%UP。発送の段ボール20%UP。などなど最近購入した資材が軒並みの驚きの値上がりをしています。農業を始めた2015年から比べると様々な農業資材、送料運賃など3〜4割程度購入価格が上がったように思います。この5年間で3〜4割なので異常な状態じゃないかと思っています。また大阪府北部地域は野菜栽培が盛んでない分、農業資材専門店がなく小ロット購入の為に値上がり感が増しているように思います。でもネットの価格も同等に値上がりしているので全てが高くなってきたのかもしれません。 この様な事は農業の現場だけではない様に思います。このままの状態で世の中が進むと、生活に関わる様々なモノやサービスの価格がさらに値上げしていくのではないかと危惧しています。また政治の様々な決定事項が国民の生活にとても影響していると肌で実感しています。今朝の2019年10~12月期のGDP速報値は、年率換算では6.3%減の5四半期ぶりにマイナス成長です。消費税増税の影響が顕著に数字に出ていると考えるのが自然です。今後我々が向かう未来が明るく皆の気持ちが軽くなることを切に願います。 ...
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2月の種まき

2月の種まき

2月は圃場を片付けトラクターで耕耘して堆肥を入れて春夏圃場の準備を天候と状況を見ながら行います。そして並行して行う2月の大事な仕事はトレイやポットに種を撒き苗を育てる育苗(いくびょう)です。2月の育苗はサニーレタス、リーフレタス、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ナス、ピーマン、ミニトマト、ネギなど種を撒いて、ビニールハウスで温度管理をして元気な野菜苗を育てています。わだファーム春の育苗は5月後半モロヘイヤを畑へ定植するまで続きます。 育苗は毎朝育苗ハウスへ軽トラで向かいビニールトンネルを開け野菜苗の様子と苗の土壌温度を見ることから始まります。そしてビニールハウス内の温度湿度と天気予報を見てビニールハウスの裾を開ける量を調整します。春は朝も極端に水はやらないで昼に再度確認、夕方にはビニールハウスを閉めトンネルにもビニールを掛けます。そうやって温度が低くなったり高くなったりするのを低減して苗を育てていきます。多品目栽培の野菜農家なら当然の仕事ですが、この育苗期間が始まると朝昼夕の確認がいるので赤ちゃん野菜の事を忘れることはできません。この苗の管理、育苗管理は農業でとても大切な仕事のひとつです。育苗だけを本業にしている農家や企業があるぐらい野菜栽培に必要で難易度のあるコトなのです。手間がかかり奥が深く難しくもあり楽しいものです。この育苗を覚えれば、自分のタイミングで好きな品種を必要な数だけ育てることができるので家庭菜園の方もチャレンジする価値ありと思います。最近は家庭菜園用の育苗キットなども販売されてるので、お家のサンルームなど日当りの良い場所でやってみると楽しく難しくハマるかもです。 ...
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