年間約60種類150品種の野菜を栽培しています。野菜が健康に育つように、また野菜それぞれの品種が持つ特徴が出るように野菜の手助けし環境を整え見守るのが、わだファームの野菜作りの基本姿勢です。栽培する野菜の品種選定は、テストで少量作って食べてみて決定しています。また見た目もカラフルで楽しいが食卓に届くようにと思っています。少量多品目栽培は非効率な方法だと言われることもありますが、非効率の中でも効率的に進むように心がけています。
2018年まで農薬使用は完全になしの有機栽培で野菜を育てていましたが、2019年より一部ほ場で農薬(有機JAS規格対応・オーガニック対応)を使用した野菜生産を開始することに決めました。決めた要因はいくつかあります。
要因の1つは、2018年は天候の影響で思うように栽培が進まない中、ダイコンサルハムシの食害が酷く、様々な野菜に影響が出ました。白菜・コマツナ・しろな等いくつもの野菜は全滅になりました。わだファームの防除の基本となる防虫ネットでも防ぐことができませんでした。そんな食害の大きいマイナス要素を薄くする為の策として、農業を続けていく策の一つとしてです。また、わだファームのある豊能町には道の駅建設予定があります。そこへ野菜を供給する農家としては安定的に野菜を出荷していこうとの思いがあります。安定供給の方法の一つとして考えています。
今後は完全無農薬栽培と有機栽培で進めていくつもりです。わだファームをはじめた時の思いのまま、新鮮野菜をお届けすることに変わりません。2023年現在は白菜・ミニ白菜のみ有機JAS規格対応・オーガニック対応した農薬を使用して栽培しています。
2019年1月11日
根菜・芋類(2024年度栽培予定)
ニンジン(オレンジ、白、黄、赤など)・大根・紅心大根・紫大根・赤大根・ラディッシュ・カブ(白、紫、ピンクなど)・ゴボウ・ジャガイモ・サツマイモ・サトイモ・ニンニク・ヤーコン・菊芋
果菜類・豆類(2024年度栽培予定)
甘長唐辛子・ピーマン・バナナピーマン・オクラ・ナス・白ナス・イタリアナス・キュウリ・ミニトマト・ミディトマト・ミニ南瓜・南瓜・バターナッツ・ミニ冬瓜・マクワウリ・ズッキーニ・インゲン豆・モロッコ豆・エンドウ豆・四角豆・空豆・ゴーヤ
葉菜類(2024年度栽培予定)
大阪しろな・小松菜・水菜・紫水菜・壬生菜・台湾小白菜・ホウレン草・春菊・チンゲン菜・キャベツ・ケール・白菜・ミニ白菜・山東菜・カツオ菜・パクチョイ・ナバナ・葉ダイコン・ブロッコリー・カリフラワー・スティックカリフラワー・サニーレタス・リーフレタス・半結球レタス・九条ネギ・空芯菜・ツルムラサキ・モロヘイヤ・つる菜・オカヒジキ・オカワカメ・玉ねぎ・赤玉ねぎ・スイートバジル・大葉・ルッコラ・イタリアンパセリ・スイスチャードなど
旬の野菜たち
スーパーに買い物へ行くと冬でも夏野菜のピーマンやトマトが陳列されています。わだファームでは野菜はもともとの旬の時期を中心に栽培することで、健康な野菜が育ちやすいと考えています。美味しい野菜とは適量の肥料と風通し・日当たり・排水性などの栽培環境(適地)と旬の時期(適期)に健康に育ったものだと考えています。
どう虫たちと野菜の病気と向き合うか
家庭菜園の様に、同じ畑で様々な品種の野菜と花も育てています。作業の効率は悪くなりますが、多品目栽培することで土壌のバランスが保ちやすくなり、畑の中に小さな自然界の法則が生まれます。病気の発生を控えるにも多品目栽培は有効です。また、水はけ・風通し・日当たりを良くすること雑草を多くさせないことで病害虫の発生を控えていきます。ほかにも、防虫ネット、トンネル資材やビニールマルチなど農業資材を使い根本的な防除などをして、見た目にも健康的な野菜の栽培を心がけています。 2019年より白菜など一部野菜に農薬(有機JAS規格対応・オーガニック対応)の使用する場合があります。
おまかせ野菜セットの野菜
野菜の収穫は季節に合わせて行います。春から秋の終わりまでは、出荷する当日の日の出前から収穫します。霜が降りる冬季はその日の天候状態によって出荷前日もしくは当日に収穫し出荷調整します。ニンジンや大根などの根菜類は水で洗い、ある程度乾かし鮮度保持の袋に梱包します。鮮度保持のため、葉ものはできる限り水洗いを極力控えるようにしています。芋類・南瓜・ニンニク・玉ねぎなどは収穫時期に収穫し保存しているものを出荷当日袋に詰めています。そして箱詰めし皆さまのお宅へお届けします。隔週でおまかせ野菜セットを取っていただくと、栽培しているほぼ全ての品目品種を味わっていただきます。
土づくり肥料で使用しているもの
ソルゴー・レンゲ・麦・ひまわりなどの緑肥作物を栽培・粉砕し、そのまま土に鋤きこみ有機物を補給する土作りの方法を2020年より取り入れています。ぼかし肥の材料として、米ぬか、籾殻、籾殻燻炭、魚粉、油粕。土づくりのために牛ふん堆肥と豚糞堆肥。野菜のミネラル補給のために牡蠣殻石灰を使用しています。作物や土壌の状態によって窒素成分が多く必要だと判断した際には粒状の発酵鶏糞も使います。様々な有機肥料に含まれる微量要素や微生物が野菜の生育や味に影響を与えると考えています。